マサカネ演劇研究所

仕事

「ゆめふる」での定期朗読会を終えて、「米倉斉加年の仕事」を発送すると、一仕事を終えた気持ちになるが、この芝居という仕事は、幕が上がったり下りたりするが、終がなく、千穐楽を迎えて幕が下りてもダメ出しがあるし、大抵は次の芝居へ宿題を持って行くことになり、稽古場では絶えず稽古が続くことになることになって、立ち止まることも出来ないが、急にダッシュが出来るというものでもないから、若い人たちには気の毒なことのような気もして、ついエサを鼻先にぶら下げて走らせてしまうが、これはあまりいいことでは無く、この仕事はこの文章が金魚の糞のようにだらだら続けているように。歩き続けることだと教えてあげなくてはいけないと思う。