裏方 表方


裏方、表方は舞台用語である。裏方は文字通り、役者が演じる裏で働き、表方は制作をさす。制作とは受付であり、観客の求める作品を制作し、公演の観客を組織する役割を担う。
絵画で言えば画商であり、文学で言えば編集者であり、音楽、演劇では制作(マネージャー)と呼ばれ、パトロンとなることもある。 
基本的にアーティストは生活力が弱く、経済観念が希薄である。また生活臭があったり、経済観念が優先していると、いい創作が生まれることが少ないのも事実である。
その為、画商や編集者や制作者は秀でたアーティストを見出すことに躍起になり、またアーティストはアーティストで、なんとか制作者に見初められようとする。そうでなくては、世に出てアーティストとして生きていけないと考えるのである。
が、しかしである。
本来の創作とは誰かに認められるためにでは無く、自らが主体的に行う行為である。やりたいことをやりたいように、しかも納得がいくまで出来る限り手を尽くすのが、創作である。創作に集中することが全てである。
結局、制作者の仕事はアーティストを信じ、アーティストの創作を助ける事が第一であると思われる。そういう制作者のサポートでアーティストは創作に集中し、納得のいく作品を仕上げることが出来る。
観客が求める作品とは、アーティストが納得いくまで手を尽くしたさくひんである。そして観客を組織するには制作が納得いく作品でなくてはならないし、制作が納得いく作品はアーティストが納得いくまで手を尽くした作品でなくてはならない。
これが演劇の志ある縁であろう。