2015年
まさかね図案舎では、
9月に山口県山陽小野田市で米倉斉加年絵本原画展を開催し、
マサカネ一座は、
10月10日には北海道蘭越町に於いて、米倉斉加年演出・米倉テルミ脚本『絵のない絵本』の公演をしました。
絵本原画展の初日には田村洋さんのピアノで『おとなになれなかった弟たちに……』と『多毛留』の朗読をしました。予想以上のお客さまで急遽椅子を増やす光景は、米倉斉加年の朗読会の様相で、絵本は今も息づいていると感じました。その息吹をそのままに伝えること……続けて行きます。
蘭越町の公演ではカーテンコールでの拍手が鳴り止まず、手拍子となり、代表の助川と主役の金島がカーテンコールを致しました。この蘭越町は米倉が巡演した北海道の最後の地であり、それはつまり一般公演の最後のステージであり、北海道では最多の動員をした地でありました。そしてそこが、奇しくも米倉のいない まさかね一座
の旗揚げの地となりました。内容はまだまだですし、動員も米倉存命中とは比較になりませんが、終演後の鳴り止まぬ拍手は、米倉斉加年の息づいている一座の船出を応援している様に聞こえました。
ここに報告しました展覧会と公演は、米倉存命中より決まっていた仕事です。これで、米倉が残してくれた仕事はやり終えました。良くも悪くもやり終えました。いよいよこれからが、本当の意味での再スタート、米倉斉加年の継承と米倉斉加年の再創造だと思っています。
小冊子『米倉斉加年の仕事』がやっとスタートします。また来年八月に(調布市)仙川劇場では蘭越町で公演した、米倉斉加年演出・米倉テルミ脚本『絵のない絵本』の公演を決定いたしました。
「絵本原画展と朗読会」、「朗読会」、「まさかね一座」など、出演機会を是非是非ご紹介下さい。(米倉日呂登)