マサカネ演劇研究所

演劇読本1 新劇

このホームページに演劇読本として演劇の教科書を作成することにしました。

小山内薫、久保栄、村山知義、宇野重吉、米倉斉加年と引き継がれた新劇を、現場からの視点で纏めたいと考えています。


今ではほとんど言われなくなってしまった、新劇という演劇があります。
新劇、それは現代の演劇の原点です。大正13年(1924)土方与志(ひじかたよし)・小山内薫らが東京築地に創設した、築地小劇場で生まれました。

江戸から明治に時代が移り、廃刀令、断髪令が施行され、風俗が変わりました。洋服で生活する人々が出て来ました。演劇は風俗を描くものではありませんが、風俗で描くものでですから、新たな演劇が必要となったのです。