演劇と社会科学

見えている物、触れることができるものを理解するために科学はある。

見えないし、触れることもできない精神世界を理解するのも科学するという。

社会科学は社会を科学することであり、社会を理解することである。

演劇の単位は演技であり役者であるが、

近代以降の演劇は社会を写す芸術であり、

社会科学に近い理解を表現するのが舞台芸術となった。

但し、近年の演劇は単位としての演技に重点を置く傾向が強く、

社会との接点がなくなってきた。

演劇は政治経済とは異なるし、

学問(社会科学)でもない、

しかし演劇は、

社会を素材として創造されて、

現実社会と密接な関係がある。

故に、現実社会を政治や経済とは異なる観点から理解しなくてはならない。

演劇的に理解し(社会科学し)、

舞台空間を創造しなくてはならない。